別に……/凪のあすから21話他2014/2/28感想
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凪のあすから 第21話「水底よりの使い」
漫画感想(「大砲とスタンプ」3巻)
漫画感想(「ユンボル -JUMBOR-」7巻)

第3次スパロボZのPV2が公開。ボトムズの動きが相変わらずいい感じ! しかし頭身の上がった最近のスパロボで見るガンバスターはデカイなwww
凪のあすから 第21話「水底よりの使い」
©Project-118/凪のあすから製作委員会



目覚めた彼女の見せる、奇妙な違和感。
まなかがついに目を覚ましたわけですが、7人が全員再登場……となったわけですが、7人の中に小さな「輪」がいくつも重なって内包されているのを示すことで、直接ギスギスさせるのとは別の形で人間関係に揺らぎを与えているのが美しい。
1番印象的なのはやはり1人だけ冬眠に入らなかったちさきで、14歳5人の中に1人19歳の自分がいる、という状況に対する居心地の悪さが食べ物を使って描かれているのですが、それを感じさせたのが美海とさゆの登場によるもの、というのが面白いです。光達と一緒の時は、思い出や変わらない友情といったものが大切で年齢の差はさして問題にならない。でも、美海達との会話は「今の学校」に関するもので、そこにはそれまでの会話で大切だったものは入り込むことができない。ここにちさきは、自分が入れない「輪」を感じる。
けれど、「輪に入れない」ことを感じていたのは、振り返ればむしろ美海とさゆの方だった筈です。光達のすることをいつも見ているしかなくて、近くにいても遠くに感じてばかりだった。だからそこに入りたいと願いつつ叶わず苦悩していたわけだけど、ちさきからすれば2人は2人で別の「輪」を光達と作っている。
そして、ちさきはちさきで5年間の間に紡との「輪」ができていて、5年間積み重ねたそれはもう他の誰も入り込むことができない。見せつけられる要が、どうしようもなくもどかしくなるほどに。
更に言えば、紡は前回の話で美海に語ったように光達を「うらやましい」と感じていて、そこには一つの「輪」が見えている。うろこ様に呪われた紡が妙に嬉しそうだったのはきっと、その「輪」に少し近づけたように感じたから。
7人全員が誰かを嫌ったりしているわけじゃない。でも皆が同じ位置にいるわけじゃなく、少しずつずれた輪が重なり合って7人の関係ができている。5年後になってから多面的に描かれてきた描写が、まさに立体的な人間関係を生んでいるんだな……と感じました。
ちなみに、学校に来ているのを要に見つかり、さゆと美海が角から顔を出すシーンなのですが……


並べてみると、さゆは「何か文句ある?」とばかりに上を向いて、美海は「なんでこんなことに」とうつむいて描かれているのが分かります。学校の水場で話している時に逆向きで描かれているのもそうですが、悩みの描写の増えた美海と、背中を押すさゆが対照的に描かれてますね。

まあ正直このシーン、さゆのお尻が非常に色っぽくてそっちに目が行っちゃうのですが。「バカの言い訳いただきました!」に要が同意した時も1人だけ視線を場の中央に向けていなくて、なんだか会話を噛み締めている様子が非常にかわいらしい。彼女の描写に地味に手の込んでいた回でした。
関連:
2014年冬アニメ 視聴予定リスト
凪のあすから 第1話「海と大地のまんなかに」
凪のあすから 第2話「ひやっこい薄膜」
凪のあすから 第3話「海のいいつたえ」
凪のあすから 第4話「友達なんだから」
凪のあすから 第5話「あのねウミウシ」
凪のあすから 第6話「巴日のむこう」
凪のあすから 第7話「おふねひきゆれて」
凪のあすから 第8話「たゆたう想いのさき」
凪のあすから 第9話「知らないぬくもり」
凪のあすから 第10話「ぬくみ雪ふるふる」
凪のあすから 第11話「変わりゆくとき」
凪のあすから 第12話「優しくなりたい」
凪のあすから 第13話「届かぬゆびさき」
凪のあすから 第14話「約束の日」
凪のあすから 第15話「笑顔の守り人」
凪のあすから 第16話「遠い波のささやき」
凪のあすから 第17話「ビョーキなふたり」
凪のあすから 第18話「シオシシオ」
凪のあすから 第19話「まいごの迷子の…」
凪のあすから 第20話「ねむりひめ」
<漫画感想(「大砲とスタンプ」3巻)>
大砲とスタンプ(3) (モーニングKC)

速水螺旋人の「大砲とスタンプ」3巻を読了。「紙の兵隊」兵站軍マルチナ中尉、今日も頑張る! 2巻は補給物資を届けに行ったところで敵の襲撃に会い補給先の指揮官が死亡、その部下を連れてなんとか内地へ……なんて一幕がありましたが、この3巻は内部のゴタゴタエピソードが中心。特に2巻から登場したスィナンは相変わらず目から鼻へ抜けるようにずる賢い悪人で、マルチナも順調にたぶらかしてたり。あくまでサラサラと、そして確かに仕事ができる奴なのが描写として程よい塩梅でありつつ性質が悪いw もっとも、そんな深刻なゴタゴタばかりではなく、敵の残した物資を狙って軍内の様々な部隊が競争する話や地元の警察がマルチナが喧嘩をふっかけてなぜか事務仕事対決になる話など、全体としては相変わらず笑って読める内容になっています。作品全体の空気はずっと一緒なのだけど、それが飽きに全く繋がっていないのが素晴らしいなあ。
関連:
漫画感想(「大砲とスタンプ」2巻、「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」3巻、「けいおん! highschool」&「けいおん! college」)
<漫画感想(「ユンボル -JUMBOR-」7巻)>
ユンボル -JUMBOR- 7 (ジャンプコミックス)

武井宏之の「ユンボル -JUMBOR-」7巻を読了。今回は収録された6話の大半がニッパーvsショベル戦。月刊誌で読むとペースにやきもきしそうな気もしますが、まとめて読む分には集中力も持続するし悪くない。スピード以外では圧倒的に勝るショベルのショベリウスを相手に奮闘……もとい糞闘……いやさ逃げ回るニッパーのデビルペンチの姿が描かれます。バル・クロウが出張らない分、この作品の魅力の一つであるアースムーバー、ロボット戦が通しで堪能できるのが嬉しい。先述したように基本的にはニッパーは逃げの一手なのですが、最後の逆転の一手が感動的なようでものすごい下品ネタなのが彼らしいwww もっとも、それが突発的なものではなくちゃんとした積み上げの上に成り立ってるんだから相変わらずの作者の手腕ではある。こういうエピソードが描かれるのもアリではあるかな。あ、武井先生、次の巻ではリベッタ姫の眼鏡の出番を増やしてくれると嬉しいです。
関連:
漫画感想(「ユンボル -JUMBOR-」1~6巻)

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目覚めた彼女の見せる、奇妙な違和感。
まなかがついに目を覚ましたわけですが、7人が全員再登場……となったわけですが、7人の中に小さな「輪」がいくつも重なって内包されているのを示すことで、直接ギスギスさせるのとは別の形で人間関係に揺らぎを与えているのが美しい。
1番印象的なのはやはり1人だけ冬眠に入らなかったちさきで、14歳5人の中に1人19歳の自分がいる、という状況に対する居心地の悪さが食べ物を使って描かれているのですが、それを感じさせたのが美海とさゆの登場によるもの、というのが面白いです。光達と一緒の時は、思い出や変わらない友情といったものが大切で年齢の差はさして問題にならない。でも、美海達との会話は「今の学校」に関するもので、そこにはそれまでの会話で大切だったものは入り込むことができない。ここにちさきは、自分が入れない「輪」を感じる。
けれど、「輪に入れない」ことを感じていたのは、振り返ればむしろ美海とさゆの方だった筈です。光達のすることをいつも見ているしかなくて、近くにいても遠くに感じてばかりだった。だからそこに入りたいと願いつつ叶わず苦悩していたわけだけど、ちさきからすれば2人は2人で別の「輪」を光達と作っている。
そして、ちさきはちさきで5年間の間に紡との「輪」ができていて、5年間積み重ねたそれはもう他の誰も入り込むことができない。見せつけられる要が、どうしようもなくもどかしくなるほどに。
更に言えば、紡は前回の話で美海に語ったように光達を「うらやましい」と感じていて、そこには一つの「輪」が見えている。うろこ様に呪われた紡が妙に嬉しそうだったのはきっと、その「輪」に少し近づけたように感じたから。
7人全員が誰かを嫌ったりしているわけじゃない。でも皆が同じ位置にいるわけじゃなく、少しずつずれた輪が重なり合って7人の関係ができている。5年後になってから多面的に描かれてきた描写が、まさに立体的な人間関係を生んでいるんだな……と感じました。
ちなみに、学校に来ているのを要に見つかり、さゆと美海が角から顔を出すシーンなのですが……


並べてみると、さゆは「何か文句ある?」とばかりに上を向いて、美海は「なんでこんなことに」とうつむいて描かれているのが分かります。学校の水場で話している時に逆向きで描かれているのもそうですが、悩みの描写の増えた美海と、背中を押すさゆが対照的に描かれてますね。

まあ正直このシーン、さゆのお尻が非常に色っぽくてそっちに目が行っちゃうのですが。「バカの言い訳いただきました!」に要が同意した時も1人だけ視線を場の中央に向けていなくて、なんだか会話を噛み締めている様子が非常にかわいらしい。彼女の描写に地味に手の込んでいた回でした。
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大砲とスタンプ(3) (モーニングKC)

速水螺旋人の「大砲とスタンプ」3巻を読了。「紙の兵隊」兵站軍マルチナ中尉、今日も頑張る! 2巻は補給物資を届けに行ったところで敵の襲撃に会い補給先の指揮官が死亡、その部下を連れてなんとか内地へ……なんて一幕がありましたが、この3巻は内部のゴタゴタエピソードが中心。特に2巻から登場したスィナンは相変わらず目から鼻へ抜けるようにずる賢い悪人で、マルチナも順調にたぶらかしてたり。あくまでサラサラと、そして確かに仕事ができる奴なのが描写として程よい塩梅でありつつ性質が悪いw もっとも、そんな深刻なゴタゴタばかりではなく、敵の残した物資を狙って軍内の様々な部隊が競争する話や地元の警察がマルチナが喧嘩をふっかけてなぜか事務仕事対決になる話など、全体としては相変わらず笑って読める内容になっています。作品全体の空気はずっと一緒なのだけど、それが飽きに全く繋がっていないのが素晴らしいなあ。
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漫画感想(「大砲とスタンプ」2巻、「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」3巻、「けいおん! highschool」&「けいおん! college」)
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ユンボル -JUMBOR- 7 (ジャンプコミックス)

武井宏之の「ユンボル -JUMBOR-」7巻を読了。今回は収録された6話の大半がニッパーvsショベル戦。月刊誌で読むとペースにやきもきしそうな気もしますが、まとめて読む分には集中力も持続するし悪くない。スピード以外では圧倒的に勝るショベルのショベリウスを相手に奮闘……もとい糞闘……いやさ逃げ回るニッパーのデビルペンチの姿が描かれます。バル・クロウが出張らない分、この作品の魅力の一つであるアースムーバー、ロボット戦が通しで堪能できるのが嬉しい。先述したように基本的にはニッパーは逃げの一手なのですが、最後の逆転の一手が感動的なようでものすごい下品ネタなのが彼らしいwww もっとも、それが突発的なものではなくちゃんとした積み上げの上に成り立ってるんだから相変わらずの作者の手腕ではある。こういうエピソードが描かれるのもアリではあるかな。あ、武井先生、次の巻ではリベッタ姫の眼鏡の出番を増やしてくれると嬉しいです。
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