中二病でも恋がしたい!戀9話他2014/3/5~3/6簡略感想
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<記事内アンカー>
ウィッチクラフトワークス 第9話「多華宮君と終わりの魔女」
ノブナガ・ザ・フール 第8話「棒 WANDS」
中二病でも恋がしたい!戀 Episode Ⅸ「波打際の…究極奥義」
お姉ちゃんが来た 第9話「バレンタイン、クルー!」
いなり、こんこん、恋いろは。 第8話 「出雲、お見合い、大騒ぎ。」
映画感想(「モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵-」)

葬儀、滞り無く終わりました。お休みしていましたが更新再開です。休止期間中の作品については、画像1枚の簡略的な感想で2,3日分をまとめてアップします。まずは先週水~木曜分(+映画1本)。
ウィッチクラフトワークス 第9話「多華宮君と終わりの魔女」
© 水薙竜・講談社/ウィッチクラフトワークス製作委員会

姿を、そして野望を露わにする黒幕。かつてない危機が多華宮君達に迫る。
ウィークエンドの爆弾が爆発するシーンの迫力が素晴らしい。こういうのを派手にするのは映像作品の十八番ですが、「噴き上がるマンンホール」「川を駆け上がる爆流」と、下水道で爆発したというポイントを十全に活かした爆発描写が加えられているので、純粋にセンスの良さが光っています。爆発の前後のかざね&ウィークエンドの会話などもシーン単位で刻むように順番が入れ替わっており、コマ割りに縛られず描写に連続性を持たせられるアニメの特性を心得た脚本になっている。特にかざねが火々里さんは逃げる気はないだろうと推測する言葉を、火々里さんがメッセンジャーぬいぐるみを踏み潰す様子に重ねているのが上手い。原作では火々里さんの「倒しに行くわよ」が2ページぶち抜きで描かれていて、ページをめくるとかざねが呆れ気味で「逃げ回るなんてつもりはないだろう」と推測するようになっていたのですが、映像でやるなら踏み潰しに重ねた方が確かにずっとアニメ映えする。
ちなみに、今回登場した魔女である棗とあとりは前回の回想のテスト順位表にこっそり名前が載ってたり。
関連:
2014年冬アニメ 視聴予定リスト
ウィッチクラフトワークス 第1話「多華宮君と炎の魔女」
ウィッチクラフトワークス 第2話「多華宮君と魔女達の思惑」
ウィッチクラフトワークス 第3話「多華宮君とクロノワールの罠」
ウィッチクラフトワークス 第4話「多華宮君といじわるな妹」
ウィッチクラフトワークス 第5話「多華宮君と石眼石手の魔女」
ウィッチクラフトワークス 第6話「多華宮君と愛の試練」
ウィッチクラフトワークス 第7話「多華宮君とノブレス・オブリージュ」
ウィッチクラフトワークス 第8話「多華宮君と火々里さんの傷」
漫画感想(「セレスティアルクローズ」5巻、「ブロッケンブラッド」9巻、「いなり、こんこん、恋いろは。」5巻、「ウィッチクラフトワークス」4巻)
漫画感想(「ウィッチクラフトワークス」5巻、「我間乱」20巻)
漫画感想(「ウィッチクラフトワークス」6巻)
ノブナガ・ザ・フール 第8話「棒 WANDS」
© 河森正治・サテライト/ALC/GP/ノブナガ・ザ・フール製作委員会

因縁重ねたカエサルとの勝負、ジャンヌの胸に去来する思いは。
龍脈や西の星と言った説明的な情報は詰め込まれているのだけど、肝心のバトルにびっくりするほど引き込まれるものがない。神器頼りでノブナガの操縦技術が魅せてくれない、シンゲンとの関わりがメインでノブヒデの仇なのが描写から忘れられているといった筋立てもそうだし、ノブナガを窮地に陥れるカエサルの一撃もノブナガの最後の攻撃も、ひどくあっさりしていて力強さがない。戦全体で見てみても、一夜城ネタを婚約式で使った映写機で応用するというアイディアは悪くないけれど、同じ西の星出身のカエサルが全く無反応で引っかかるというのか小物臭とは別の頭の悪さを感じてしまう……ジャンヌのおっぱいネタも久しぶりではあったけれど、なんというかもっとこう、恥じらいをだな(わきわき) 予告とダ・ヴィンチの台詞にしか使われない騎士道といい、どうも拍子抜けでした。
関連:
2014年冬アニメ 視聴予定リスト
ノブナガ・ザ・フール 第1話「星 THE STAR」
ノブナガ・ザ・フール 第2話「恋人 THE LOVERS」
ノブナガ・ザ・フール 第3話「戦車 THE CHARIOT」
ノブナガ・ザ・フール 第4話「魔術師 THE MAGICIAN」
ノブナガ・ザ・フール 第5話「塔 THE TOWER」
ノブナガ・ザ・フール 第6話「力 STRENGTH」
ノブナガ・ザ・フール 第7話「秘儀王 THE HIEROPHANT」
中二病でも恋がしたい!戀 Episode Ⅸ「波打際の…究極奥義」
© 虎虎/京都アニメーション/中二病でも製作委員会

六花を襲う、かつて七宮が経験したのと同じ危機。その出来事は、六花だけでなく七宮の心も揺さぶって……
というわけで水着回で六花のお悩み回で七宮の問題再発回。勇太を巡る関係に中二病を巡る関係を重ねることで、直接的には蚊帳の外なのに勇太が話の中心にいるのが面白い。そして七宮が六花と勇太を応援するいい子であることが示されてきた後だけに、ラストで恋心が復活してしまった自分に困惑する彼女の様子がかわいさ以上に切なさを伴って感じられました。普通の恋愛作品と違ってドロドロ展開に持っていけそうもない雰囲気なのが、余計に七宮の心苦しさを視聴者に想起させるようになっているのがズルいなあ。今後の展開についても三角関係がどうなるか、と言うよりも、七宮がどうやったら救われるのかと考えている人が多いのではないでしょうか。この9話単品で見た場合、メインヒロインの正にこの上ない成長がサブヒロインの悩みの引き立てに使われているのだから大胆なものです。
しかしくみん先輩はやっぱり麦わら帽子と白ビキニの方が似合うと思う。
関連:
2014年冬アニメ 視聴予定リスト
中二病でも恋がしたい! Epidsode 1「邂逅の…邪王真眼」
中二病でも恋がしたい! Epidsode 2「旋律の…聖調理人」
中二病でも恋がしたい! Epidsode 3「異端なる双尾娘」
中二病でも恋がしたい! Epidsode 4「痛恨の…闇聖典」
中二病でも恋がしたい! Epidsode 5「束縛の…十字架」
中二病でも恋がしたい! Epidsode 6「贖罪の…救世主」
中二病でも恋がしたい! Epidsode 7「追憶の…楽園喪失」
中二病でも恋がしたい! Epidsode 8「二人だけの…逃避行」
中二病でも恋がしたい! Epidsode 9「混沌の…初恋煩」
中二病でも恋がしたい! Epidsode 10「聖母の…弁当箱」
中二病でも恋がしたい! Epidsode 11「片翼の堕天使」
中二病でも恋がしたい! Last Episode「終天の契約」
中二病でも恋がしたい! Extra Episode「煌めきの…聖爆誕祭」
中二病でも恋がしたい!戀 Episode I「復活の…邪王真眼」
中二病でも恋がしたい!戀 Episode Ⅱ「海豚の…恋人契約」
中二病でも恋がしたい!戀 Episode Ⅲ「迫撃の…魔法魔王少女」
中二病でも恋がしたい!戀 Episode Ⅳ「無垢なる…生徒会長選挙」
中二病でも恋がしたい!戀 Episode Ⅴ「幻想の…昼寝迷宮」
中二病でも恋がしたい!戀 Episode Ⅵ「躊躇いの…筑紫島周遊」
中二病でも恋がしたい!戀 Episode Ⅶ「すれ違いの…心模様」
中二病でも恋がしたい!戀 Episode Ⅷ「偽りの…精霊聖母」
映画感想「小鳥遊六花・改 〜劇場版 中二病でも恋がしたい!〜」
お姉ちゃんが来た 第9話「バレンタイン、クルー!」
©2014安西理晃/竹書房 お姉ちゃんが来た製作委員会

バレンタイン当日じゃないのでキター!じゃなくてクルー! 朋也のいるところいないところで一香の愛が暴走しっぱなしで、起伏のみになっていて平らなところがなかった印象。バレンタインまで待てない一香は納得だったけれど、もうちょっと溜めが欲しかったかな。というかうどんチョコ止めろよルリルリ。しかし検索してみるとチョコうどんのレシピとかクックパッドに載ってるから恐ろしい。あと皿うどんチョコレート(みろくやウェブショップ)なんて商品もあったけれど、こっちは要するにポテトチップチョコレートみたいなものか……
関連:
2014年冬アニメ 視聴予定リスト
お姉ちゃんが来た 第1話 「キター!キター!」
お姉ちゃんが来た 第2話 「学校にキター!」
お姉ちゃんが来た 第3話 「お姉ちゃんズがキター!」
お姉ちゃんが来た 第4話「硬派な孝喜がキター!」
お姉ちゃんが来た 第5話「水着、キター!」
お姉ちゃんが来た 第6話「イケメン、キター!」
お姉ちゃんが来た 第7話「クリスマス、キター!」
お姉ちゃんが来た 第8話「正月、キター!」
いなり、こんこん、恋いろは。 第8話 「出雲、お見合い、大騒ぎ。」
©2014 よしだもろへ/KADOKAWA 角川書店刊/いなり製作委員会
©京都府 まゆまろ 13176
©2013 City of Kyoto. All rights reserved.

燈日に連れられいなりは出雲へ。そして一方、見合いをすることになったうか様は……
というわけで、うか様と燈日が着実にフラグを立てるお話。原作では神通力を返す、返さないでいなりが悩んでいたり、燈日とうか様の関係を周囲がもっと勘ぐっていたりしたのだけど、そのあたりが省略されて全体に構成がすっきりしています。省略された代替に神大市比売の櫛名田比売への対抗意識が強まっている分、お見合いぶち壊しの正当性もよりシンプルになっていて分かりやすいのも○。いなりが見合いを破断にしようと決意する場面や、うか様を大切にしてほしいと訴える場面は、彼女のうか様への思いが伝わるよう台詞がより洗練された者になっています。男神女神問わず落とす須佐能乎命の指パッチンをいなり相手にも出すよう追加していたのはよく分からないけどwww
そしてもちろん、映像的にはうか様と燈日の間にしっかり立つフラグが見逃せません。「神様なのにね」の場面は原作では台詞だけだったのですが、今回屈指の良作画と言って差し支えない抜群のかわいさで描かれていました。前後についても、しゃくり上げるように泣く場面を中心として地味にぬるぬる動く。こんな様子見せられて落ちないわけがない!いなりが変身した時の大空直美っぽい喋り方と言い、桑島法子の演技力も光ってたなー。
関連:
2014年冬アニメ 視聴予定リスト
いなり、こんこん、恋いろは。 第1話 「いなり、初恋、初変化。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第2話 「試練、ひめごと、天照。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第3話 「兄じゃ、五月蠅い、過剰愛。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第4話 「緋色、宵宮、恋模様。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第5話 「海月、友達、夏あらし。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第6話 「燈日、うか様、恋すてふ。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第7話 「おとめ、ときめく、あかね色」
漫画感想(「セレスティアルクローズ」5巻、「ブロッケンブラッド」9巻、「いなり、こんこん、恋いろは。」5巻、「ウィッチクラフトワークス」4巻)
漫画感想(「いなり、こんこん、恋いろは。」6巻)
漫画感想(「いなり、こんこん、恋いろは。」7巻)
<映画感想(モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵-)>

「モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵-」を視聴。もっと後日の公開だと勘違いしていて、公開初日を逃してしまいました。パンフ売り切れてたorz
TV版では近年のアニメらしからぬどっしりゆったりした進行がファンを惹きつけたこの作品、その味わいは相変わらず……なのだと思う。思うのですが、テレビでこの作品を見終わるあたりからアニメ感想に割くリソースが増え、それから約2年が経過したことで僕の視聴感覚が大分違ってしまっていて、「この作品との付き合い方」を思い出しきれない内に見終わってしまった感が正直あります。元々2クールという時間をかけて視聴者を慣らしていった部分もあるので、90分でどこまで当時の感覚に戻れるかは視聴者次第かな。
ただ、楽しみ方に対する感覚をフルスロットルにはできずとも上質さを感じさせる工夫はしっかり見られます。それが劇場版の重要人物・無限彼方という少年を物語の主体に据えていること。茉莉香はTV版を経て海賊船の船長として立派に成長しているわけですが、彼方の視点を通して彼女を映すことで、茉莉香を「成長がリセットされた主人公」にも「成長の余地がない面白みに欠ける主人公」にもせず、「憧れのお姉さん」として描き出しています。だからこそ主人公が続編ではまりがちな陥穽に陥らず、また続編でありながら新規や僕のように記憶の薄まった人間にも優しい作りになっている。外伝的作品という限界は持っているものの、多くの人が楽しめる内容だと感じました。大勢のキャラにしっかり出番が与えられているので、同窓会的な意味合いとしても出来がいい。TV版を楽しんだ人ならもちろん損はないし、そうでない人にもおすすめできる作品です。

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ウィッチクラフトワークス 第9話「多華宮君と終わりの魔女」
ノブナガ・ザ・フール 第8話「棒 WANDS」
中二病でも恋がしたい!戀 Episode Ⅸ「波打際の…究極奥義」
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葬儀、滞り無く終わりました。お休みしていましたが更新再開です。休止期間中の作品については、画像1枚の簡略的な感想で2,3日分をまとめてアップします。まずは先週水~木曜分(+映画1本)。
ウィッチクラフトワークス 第9話「多華宮君と終わりの魔女」
© 水薙竜・講談社/ウィッチクラフトワークス製作委員会

姿を、そして野望を露わにする黒幕。かつてない危機が多華宮君達に迫る。
ウィークエンドの爆弾が爆発するシーンの迫力が素晴らしい。こういうのを派手にするのは映像作品の十八番ですが、「噴き上がるマンンホール」「川を駆け上がる爆流」と、下水道で爆発したというポイントを十全に活かした爆発描写が加えられているので、純粋にセンスの良さが光っています。爆発の前後のかざね&ウィークエンドの会話などもシーン単位で刻むように順番が入れ替わっており、コマ割りに縛られず描写に連続性を持たせられるアニメの特性を心得た脚本になっている。特にかざねが火々里さんは逃げる気はないだろうと推測する言葉を、火々里さんがメッセンジャーぬいぐるみを踏み潰す様子に重ねているのが上手い。原作では火々里さんの「倒しに行くわよ」が2ページぶち抜きで描かれていて、ページをめくるとかざねが呆れ気味で「逃げ回るなんてつもりはないだろう」と推測するようになっていたのですが、映像でやるなら踏み潰しに重ねた方が確かにずっとアニメ映えする。
ちなみに、今回登場した魔女である棗とあとりは前回の回想のテスト順位表にこっそり名前が載ってたり。
関連:
2014年冬アニメ 視聴予定リスト
ウィッチクラフトワークス 第1話「多華宮君と炎の魔女」
ウィッチクラフトワークス 第2話「多華宮君と魔女達の思惑」
ウィッチクラフトワークス 第3話「多華宮君とクロノワールの罠」
ウィッチクラフトワークス 第4話「多華宮君といじわるな妹」
ウィッチクラフトワークス 第5話「多華宮君と石眼石手の魔女」
ウィッチクラフトワークス 第6話「多華宮君と愛の試練」
ウィッチクラフトワークス 第7話「多華宮君とノブレス・オブリージュ」
ウィッチクラフトワークス 第8話「多華宮君と火々里さんの傷」
漫画感想(「セレスティアルクローズ」5巻、「ブロッケンブラッド」9巻、「いなり、こんこん、恋いろは。」5巻、「ウィッチクラフトワークス」4巻)
漫画感想(「ウィッチクラフトワークス」5巻、「我間乱」20巻)
漫画感想(「ウィッチクラフトワークス」6巻)
ノブナガ・ザ・フール 第8話「棒 WANDS」
© 河森正治・サテライト/ALC/GP/ノブナガ・ザ・フール製作委員会

因縁重ねたカエサルとの勝負、ジャンヌの胸に去来する思いは。
龍脈や西の星と言った説明的な情報は詰め込まれているのだけど、肝心のバトルにびっくりするほど引き込まれるものがない。神器頼りでノブナガの操縦技術が魅せてくれない、シンゲンとの関わりがメインでノブヒデの仇なのが描写から忘れられているといった筋立てもそうだし、ノブナガを窮地に陥れるカエサルの一撃もノブナガの最後の攻撃も、ひどくあっさりしていて力強さがない。戦全体で見てみても、一夜城ネタを婚約式で使った映写機で応用するというアイディアは悪くないけれど、同じ西の星出身のカエサルが全く無反応で引っかかるというのか小物臭とは別の頭の悪さを感じてしまう……ジャンヌのおっぱいネタも久しぶりではあったけれど、なんというかもっとこう、恥じらいをだな(わきわき) 予告とダ・ヴィンチの台詞にしか使われない騎士道といい、どうも拍子抜けでした。
関連:
2014年冬アニメ 視聴予定リスト
ノブナガ・ザ・フール 第1話「星 THE STAR」
ノブナガ・ザ・フール 第2話「恋人 THE LOVERS」
ノブナガ・ザ・フール 第3話「戦車 THE CHARIOT」
ノブナガ・ザ・フール 第4話「魔術師 THE MAGICIAN」
ノブナガ・ザ・フール 第5話「塔 THE TOWER」
ノブナガ・ザ・フール 第6話「力 STRENGTH」
ノブナガ・ザ・フール 第7話「秘儀王 THE HIEROPHANT」
中二病でも恋がしたい!戀 Episode Ⅸ「波打際の…究極奥義」
© 虎虎/京都アニメーション/中二病でも製作委員会

六花を襲う、かつて七宮が経験したのと同じ危機。その出来事は、六花だけでなく七宮の心も揺さぶって……
というわけで水着回で六花のお悩み回で七宮の問題再発回。勇太を巡る関係に中二病を巡る関係を重ねることで、直接的には蚊帳の外なのに勇太が話の中心にいるのが面白い。そして七宮が六花と勇太を応援するいい子であることが示されてきた後だけに、ラストで恋心が復活してしまった自分に困惑する彼女の様子がかわいさ以上に切なさを伴って感じられました。普通の恋愛作品と違ってドロドロ展開に持っていけそうもない雰囲気なのが、余計に七宮の心苦しさを視聴者に想起させるようになっているのがズルいなあ。今後の展開についても三角関係がどうなるか、と言うよりも、七宮がどうやったら救われるのかと考えている人が多いのではないでしょうか。この9話単品で見た場合、メインヒロインの正にこの上ない成長がサブヒロインの悩みの引き立てに使われているのだから大胆なものです。
しかしくみん先輩はやっぱり麦わら帽子と白ビキニの方が似合うと思う。
関連:
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中二病でも恋がしたい! Epidsode 1「邂逅の…邪王真眼」
中二病でも恋がしたい! Epidsode 2「旋律の…聖調理人」
中二病でも恋がしたい! Epidsode 3「異端なる双尾娘」
中二病でも恋がしたい! Epidsode 4「痛恨の…闇聖典」
中二病でも恋がしたい! Epidsode 5「束縛の…十字架」
中二病でも恋がしたい! Epidsode 6「贖罪の…救世主」
中二病でも恋がしたい! Epidsode 7「追憶の…楽園喪失」
中二病でも恋がしたい! Epidsode 8「二人だけの…逃避行」
中二病でも恋がしたい! Epidsode 9「混沌の…初恋煩」
中二病でも恋がしたい! Epidsode 10「聖母の…弁当箱」
中二病でも恋がしたい! Epidsode 11「片翼の堕天使」
中二病でも恋がしたい! Last Episode「終天の契約」
中二病でも恋がしたい! Extra Episode「煌めきの…聖爆誕祭」
中二病でも恋がしたい!戀 Episode I「復活の…邪王真眼」
中二病でも恋がしたい!戀 Episode Ⅱ「海豚の…恋人契約」
中二病でも恋がしたい!戀 Episode Ⅲ「迫撃の…魔法魔王少女」
中二病でも恋がしたい!戀 Episode Ⅳ「無垢なる…生徒会長選挙」
中二病でも恋がしたい!戀 Episode Ⅴ「幻想の…昼寝迷宮」
中二病でも恋がしたい!戀 Episode Ⅵ「躊躇いの…筑紫島周遊」
中二病でも恋がしたい!戀 Episode Ⅶ「すれ違いの…心模様」
中二病でも恋がしたい!戀 Episode Ⅷ「偽りの…精霊聖母」
映画感想「小鳥遊六花・改 〜劇場版 中二病でも恋がしたい!〜」
お姉ちゃんが来た 第9話「バレンタイン、クルー!」
©2014安西理晃/竹書房 お姉ちゃんが来た製作委員会

バレンタイン当日じゃないのでキター!じゃなくてクルー! 朋也のいるところいないところで一香の愛が暴走しっぱなしで、起伏のみになっていて平らなところがなかった印象。バレンタインまで待てない一香は納得だったけれど、もうちょっと溜めが欲しかったかな。というかうどんチョコ止めろよルリルリ。しかし検索してみるとチョコうどんのレシピとかクックパッドに載ってるから恐ろしい。あと皿うどんチョコレート(みろくやウェブショップ)なんて商品もあったけれど、こっちは要するにポテトチップチョコレートみたいなものか……
関連:
2014年冬アニメ 視聴予定リスト
お姉ちゃんが来た 第1話 「キター!キター!」
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お姉ちゃんが来た 第4話「硬派な孝喜がキター!」
お姉ちゃんが来た 第5話「水着、キター!」
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お姉ちゃんが来た 第7話「クリスマス、キター!」
お姉ちゃんが来た 第8話「正月、キター!」
いなり、こんこん、恋いろは。 第8話 「出雲、お見合い、大騒ぎ。」
©2014 よしだもろへ/KADOKAWA 角川書店刊/いなり製作委員会
©京都府 まゆまろ 13176
©2013 City of Kyoto. All rights reserved.

燈日に連れられいなりは出雲へ。そして一方、見合いをすることになったうか様は……
というわけで、うか様と燈日が着実にフラグを立てるお話。原作では神通力を返す、返さないでいなりが悩んでいたり、燈日とうか様の関係を周囲がもっと勘ぐっていたりしたのだけど、そのあたりが省略されて全体に構成がすっきりしています。省略された代替に神大市比売の櫛名田比売への対抗意識が強まっている分、お見合いぶち壊しの正当性もよりシンプルになっていて分かりやすいのも○。いなりが見合いを破断にしようと決意する場面や、うか様を大切にしてほしいと訴える場面は、彼女のうか様への思いが伝わるよう台詞がより洗練された者になっています。男神女神問わず落とす須佐能乎命の指パッチンをいなり相手にも出すよう追加していたのはよく分からないけどwww
そしてもちろん、映像的にはうか様と燈日の間にしっかり立つフラグが見逃せません。「神様なのにね」の場面は原作では台詞だけだったのですが、今回屈指の良作画と言って差し支えない抜群のかわいさで描かれていました。前後についても、しゃくり上げるように泣く場面を中心として地味にぬるぬる動く。こんな様子見せられて落ちないわけがない!いなりが変身した時の大空直美っぽい喋り方と言い、桑島法子の演技力も光ってたなー。
関連:
2014年冬アニメ 視聴予定リスト
いなり、こんこん、恋いろは。 第1話 「いなり、初恋、初変化。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第2話 「試練、ひめごと、天照。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第3話 「兄じゃ、五月蠅い、過剰愛。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第4話 「緋色、宵宮、恋模様。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第5話 「海月、友達、夏あらし。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第6話 「燈日、うか様、恋すてふ。」
いなり、こんこん、恋いろは。 第7話 「おとめ、ときめく、あかね色」
漫画感想(「セレスティアルクローズ」5巻、「ブロッケンブラッド」9巻、「いなり、こんこん、恋いろは。」5巻、「ウィッチクラフトワークス」4巻)
漫画感想(「いなり、こんこん、恋いろは。」6巻)
漫画感想(「いなり、こんこん、恋いろは。」7巻)
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「モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵-」を視聴。もっと後日の公開だと勘違いしていて、公開初日を逃してしまいました。パンフ売り切れてたorz
TV版では近年のアニメらしからぬどっしりゆったりした進行がファンを惹きつけたこの作品、その味わいは相変わらず……なのだと思う。思うのですが、テレビでこの作品を見終わるあたりからアニメ感想に割くリソースが増え、それから約2年が経過したことで僕の視聴感覚が大分違ってしまっていて、「この作品との付き合い方」を思い出しきれない内に見終わってしまった感が正直あります。元々2クールという時間をかけて視聴者を慣らしていった部分もあるので、90分でどこまで当時の感覚に戻れるかは視聴者次第かな。
ただ、楽しみ方に対する感覚をフルスロットルにはできずとも上質さを感じさせる工夫はしっかり見られます。それが劇場版の重要人物・無限彼方という少年を物語の主体に据えていること。茉莉香はTV版を経て海賊船の船長として立派に成長しているわけですが、彼方の視点を通して彼女を映すことで、茉莉香を「成長がリセットされた主人公」にも「成長の余地がない面白みに欠ける主人公」にもせず、「憧れのお姉さん」として描き出しています。だからこそ主人公が続編ではまりがちな陥穽に陥らず、また続編でありながら新規や僕のように記憶の薄まった人間にも優しい作りになっている。外伝的作品という限界は持っているものの、多くの人が楽しめる内容だと感じました。大勢のキャラにしっかり出番が与えられているので、同窓会的な意味合いとしても出来がいい。TV版を楽しんだ人ならもちろん損はないし、そうでない人にもおすすめできる作品です。

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