ありがとう/凪のあすから24話感想
- CATEGORY: Wisp-Blog
- TAG: アニメ_2014年冬アニメ

帰省中。ポンコツノートPCで直接艦これやるより、デスクトップPC上で動作させているのを遠隔操作した方がずっとマシに動くという悲劇/(^o^)\
凪のあすから第24話「デトリタス」
©Project-118/凪のあすから製作委員会


変えてはいけないと思った気持ち、変わらなかった気持ち。
少女たちにとっての5年という時間の経過を、呪いと魔法の両面で描く対比が美しい。告白する側としてもどこまでもイケメンな紡と、必死に自分の思いを伝えるさゆの様子が「5年先に行った者」「5年間追いつこうとした者」というように異なっていて、変化や大人・子供といった要素を示すことで飽きさせません。まあ、5年の間に育まれた思いに対して紡が論理的に対応している分だけちさきの面倒臭さが目立ってしまってもいるけどw 自分の気持を抑えようとする彼女の様子や、それに対する要の自傷行為にも似た慰めは後半の要とさゆの物語を引き立ててくれてはいるのだけど、そのためにちさきが背負ってしまっているものも大きくなっている感。




さゆの要への好意は発端として憧れの要素が美海より強く、同い年になった時はそれがどう作用するのかな……とは5年後の初回に思ったことでした。情けない所、だらしない所などに気付くようになって「思っていたほど大人じゃない」と幻滅したっておかしくないわけですし。でも彼女はそれどころか、要の大人ぶった顔の下にある痛みに、子供らしい部分にまで気付けるようになっていた。そして「憧れの大人であり続けてほしい」と願うのではなく「まだ子供の部分は素直に出してほしい」とすら思えるようになっていた。「あんただって同じだろちさきと!」という台詞で示されたように、「自分は蚊帳の外」という状況が共通していたことが、彼女にこれだけの成長をさせる素地になっているのが本当に素晴らしい。踏切告白もSEの緊張感はもちろんのこと、遮断機がそれまで2人を隔てていた境界を要が認識し、同時に消失したこと、更には、遮断機なしの距離が告白直後の2人の関係を象徴していたりと古典的なシチュエーションを見事に活用していた印象。さゆの声は、確かに向こう側に届いた。
かつて「良い子です」とさゆの頭を撫でた要が、彼女に「ありがとう」と伝える様は、本当に感慨深かったです。良かったね、さゆ。やっと追いつけた、そして、彼は少し振り向いてくれたよ。
関連:
2014年冬アニメ 視聴予定リスト
凪のあすから 第1話「海と大地のまんなかに」
凪のあすから 第2話「ひやっこい薄膜」
凪のあすから 第3話「海のいいつたえ」
凪のあすから 第4話「友達なんだから」
凪のあすから 第5話「あのねウミウシ」
凪のあすから 第6話「巴日のむこう」
凪のあすから 第7話「おふねひきゆれて」
凪のあすから 第8話「たゆたう想いのさき」
凪のあすから 第9話「知らないぬくもり」
凪のあすから 第10話「ぬくみ雪ふるふる」
凪のあすから 第11話「変わりゆくとき」
凪のあすから 第12話「優しくなりたい」
凪のあすから 第13話「届かぬゆびさき」
凪のあすから 第14話「約束の日」
凪のあすから 第15話「笑顔の守り人」
凪のあすから 第16話「遠い波のささやき」
凪のあすから 第17話「ビョーキなふたり」
凪のあすから 第18話「シオシシオ」
凪のあすから 第19話「まいごの迷子の…」
凪のあすから 第20話「ねむりひめ」
凪のあすから 第21話「水底よりの使い」
凪のあすから 第22話「失くしたもの」
凪のあすから 第23話「この気持ちは誰のもの」

にほんブログ村

【言及】
http://natusola.blog105.fc2.com/blog-entry-2263.html
http://tiwaha.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/tokyomx32024-cc.html
http://blog.livedoor.jp/katsux2/archives/51915138.html
http://magi111p04.blog59.fc2.com/blog-entry-1519.html
http://ylupin.blog57.fc2.com/blog-entry-8530.html
http://animechild.youblog.jp/archives/37055947.html
http://84870.blog13.fc2.com/blog-entry-3376.html
http://guutaranikki.blog4.fc2.com/blog-entry-9957.html
http://blog.livedoor.jp/bobu_mono/archives/37079500.html
http://ai-mugi.blog.eonet.jp/aimugi/2014/03/post-5d81.html
http://shinjitsuakuro.blog109.fc2.com/blog-entry-4649.html
http://animegane1216.blog.fc2.com/blog-entry-1371.html