ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース2話感想
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明日は仕事ではないものの用事があるので、日曜アニメ感想に唾つけとければ……と思ったものの眠気が限界。ダメだ寝よう。
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第2話「裁くのは誰だ!?」
©荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SC製作委員会

放たれたディオからの刺客。花京院典明、登場!
今回は原作2話少々、約50ページ分。ペース的には2部終盤ど同等。3パート構成で次の話にちょっとはみ出たところで終わっているのが非常にもどかしいw 進行に比較的余裕があるため、様々なところで原作から手が加えられています。シーンそのものが加わっているのはこの2箇所。


<その1・茶室で話し合い>
ジョセフとアヴドゥルのやりとりはアニメオリジナル。といっても起点なしに挿入されたものではなく、原作でも花京院を連れ帰った際に2人が茶室にいることが語られています。考えてみれば茶室にただいるだけというわけはなく、いればこんなやりとりがあるのはおかしくないわけで、原作のさりげない一言をよく拾い上げた追加シーンと言えます。ホリィが教えてアヴドゥルが興味を持って、でもジョセフにはどうも合わなくて……とかそんな感じでしょうか。
*動画に特に深い意味はありません。

<その2・いってらっしゃいのキス>
登校しようとする承太郎を見送ろうとするホリィ。厳密にはシーンの追加というより移動で、本来回想だったのが実際のシーンとして描かれています。承太郎帰宅時のホリィの鼻歌が「松田聖子」の青い珊瑚礁に変わっている点と合わせて考えると、次回は一部カットされる箇所がある?


花京院(あの方が始末しろとおっしゃるのも無理はない。しかし…私の「スタンド」の敵ではない)
今回もっとも格好良く感じたのは、攻撃を逃れた承太郎を見て花京院が「私の敵ではない」とうそぶくシーン。原作では絵も筆も単にポイ捨てされているのですが、彼のスタンド能力の標的として破壊され、先述の台詞のシーンで彼を大写しにすることでアバンの締めに相応しい迫力が生み出されています。投げ捨て滞空中の破壊ではなく、木の枝に絵を挟むことで台詞量に対応した時間を生み出しているのも○。



また、地味にこの大写しが映えるようになっている一因として、最初に彼の顔が描かれる瞬間のカットがけしてインパクトの強いものではないことが挙げられます。無駄にぐねぐね動く女生徒(本当に無駄に動くな、駆け寄る時と言いw)から一転、花京院の首から下やキャンバス、筆といったカットをゆっくりと描くことでコミカルな一幕から不気味さへの転調がされているわけですが、初めて描かれる花京院の顔はバンと大写しにされるのではなく、キャンバスを境界線にするりと画面内を流されていて「こいつが敵だ!」というようなタメがありません。ゆえに、先述のシーンに不気味さが結実してくる。



女医「JOJO!まさかまたケンカしたんじゃないでしょうね! 帽子とりなさい帽子を 態度悪いわよ」
また、医務室でのやりとりは細かな動きの補完の宝庫。まず挙げられるのは、医務室での最初の女医とのやりとり。台詞そのものは原作通りなのですが、女医が台詞だけでなく帽子を取ろうと動いている……! 当然、承太郎はかわしてのける。帽子がトレードマークであること、彼が「不良」であることがこのシーンでさりげなく伝わるようになっています。



そして段々とはだけていく女医の服w 原作では花京院が姿を現した後の掴みかかるシーンで一気に上着が脱げているのですが、アニメではそれまでにもう随分とはだけています。まあこんな激しく動いてたらそうならない方が不自然だw しかしこの先生、命は助かっても教員生活は完全に終了してるよなあこの状況……
あと、原作では片目を刺されたあと行方不明になっていた不良2人が医務室を逃げ出す様子が追加されているのもアニメらしい気遣い。もし留まっていたら訳も分からずエメラルドスプラッシュに巻き込まれて死んでたのではなかろうかw



承太郎が花京院に「はき気のする悪」を語る一連のシーンは、彼の不良っぷりが台詞だけでなく絵付きになったのもポイントですが、原作既読者の1人としては「ましてや女をーっ!」のカットに大興奮。その前のカットで承太郎を「燃え上がらせて」おいて、その残滓として動かすことで原作の絵を完全に再現する手法に敬服せざるを得ない。






そうしたセンスの良さは直後の承太郎のスタンド大暴れにも存分に発揮されていて、漫画では割とあっさりと描かれていた撃破の様子が非常にメリハリの効いたものになっています。エメラルドスプラッシュを単に弾くのではなく腕で「受け止めてから」砕いたり、ヒット時にスローモーションを組み合わせたりすることで、スタンドのパワーがより肉体的な感覚を伴って伝わるようになっています。オラオラの前のシェイクもこうやって見ると絶対くらいたくないと思えるなーw



というわけで、先が気になりつつもスタンドの格好良さを堪能できた回でした。平川大輔の花京院は配役を見た時になるほどと思ったものですが、正に期待通り。これからの演技も非常に楽しみです。
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